二重まぶた埋没法裏止めは極めて危険です。安全な表止めによる埋没法を推奨します.
2024/07/09(火)二重まぶた埋没法の表止め法、裏止め法とは、要するにまぶたの表で糸を結ぶか、まぶたの裏で糸を結ぶかの違いです。
どちらも皮膚表面には傷跡は残らない方法ですが、一部の大手チェーン店で流行っている方法が裏止め法です。外に結び目を作らない為、すぐに化粧できるという方法ですが、眼瞼痙攣などの危険性が高い方法です。
最近、裏止めが良さそうなのでやってみたがまぶたに違和感がある、宣伝では裏からでも簡単に抜糸が出来ると公言しているのに、いざ患者様が、そこのクリニックに二重が不自然なので埋没糸を抜去してほしいと願っても、手術したクリニックでは全く取り合ってくれないという相談が非常に増えています。手術したクリニックでは1年間待ったら修正するとか言って期間を伸ばしたり、1年経って医師と相談しても糸を取ってくれないなど、非常にトラブルが多い治療法です。
実際に今まで、数件どころではなく、数十件の相談がありました。
通常二重まぶた埋没法は表止めにしろ、裏止めにしろ、時間がたてば経つほど元に戻すことが困難になるため、少なくとも2か月以内に抜糸することが一般的ですので1年間待ったら修正するとは理解に苦しみます。
例えば埋没法で作った二重が気に入らない場合や幅広い二重を修正する場合、あるいは感染症を併発した場合、結び目が裏にあるため瞼の裏側より糸を探して抜糸する必要性があります。術後、裏をめくれば、粘膜から透けていた糸球も1か月、2カ月、1年と、時間が経過すると糸の結び目はより深部に潜っていきます。
この場合、糸の抜去が非常に困難になります。
表止めの場合は2か月くらいたって深く糸が潜っても、小切開によって、表面にある眼輪筋をかき分けながら糸を探し抜糸することが出来ます。傷もほとんど分からず、機能的な後遺症は全く残りません。
しかし裏止めの場合は糸の結び目がまぶたの裏側にあるため、まぶたの裏側から抜糸する必要があります。ある程度時間が経過すると透けて見えていた糸球も深部に移動するため、まぶたの裏の粘膜を切ってミューラー筋をかき分けて糸を探さなければならない場合も遅かれ早かれ、いずれ訪れます。
裏から糸球が比較的簡単に取れる時期とは、開瞼鈎と呼ばれる特殊な器械を使ってまぶたをめくった場合、糸球が粘膜から透けて見える期間のみです。時間がたてば経つほど糸の結び目が移動したり、青や黒に染色された糸球が脱色され薄くなる場合も往々にしてあるため、ミューラー筋をより広範囲にかき分けて結び目を探す必要性があります。
この広範囲にかき分ける操作によるミューラー筋の損傷は眼瞼痙攣や眼瞼下垂になるリスクを高めます。
そして裏止め法で最も懸念すべき危険な場合とは、まぶたに感染症が併発した場合です。その場合感染した糸を抜去する必要があります。表止めなら糸の抜去は問題ありませんが、裏止め法においては今まで粘膜から透けて見えていた糸球が感染症を起こせば、まぶたの裏の粘膜がパンパンに腫れ、糸球はさらに深部に潜り、透けていた糸球も全く見えなくなり、裏から糸球を見つけることは、例えどんな名医が行っても極めて困難になります。その場合ミューラー筋の大幅な損傷をなくしてどのようにまぶたの裏側から、糸を取るのでしょうか?とても疑問です。たとえ糸を取れてもそのあとの副作用は神のみぞ知ることです。
また裏止めは結び目が角膜を刺激し角膜炎や角膜潰瘍が起こる可能性も高い為お勧めできません。
まさに裏止め法はわずかなメリットのために、大きな代償をはらう可能性の高い治療と言っても過言ではありません。
裏止めは単に裏で糸を縛るだけなので手技的には簡単ですが、後々の影響を考え、表止めによる安全な方法をお勧めいたします。






